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2006年は21年ぶりに日本映画の興行収入が外国映画のシェアを抜いた。また劇場数は1970年以来36年ぶりに3000スクリーンを越えた。表面的には活気を取り戻しつつある日本映画産業だが、全体の観客動員は横ばいを続けている。韓国、中国が広く海外にコンテンツを発信する一方、日本は国内市場の中に安住している。本講座では、今回の連続講座のテーマである「日本映画ビジネスの現状」と「海外展開」をより理解するために必要な解説とデータを提供する。 |
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| 講師:掛尾良夫 (株式会社キネマ旬報社 常務取締役/キネマ旬報映画総合研究所 所長) | |
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1950年生まれ。早稲田大学卒業後、広告代理店を経て潟Lネマ旬報社入社。NHKサンダンス国際賞の立ち上げ、現同賞の国際審査員、韓国の映画週刊誌「シネ21」との提携、「キネマ旬報」編集長などを歴任。2006年4月より、映画専門大学院大学教授に就任、地域でムービー協会会長、映画検定エグゼクティヴ・ディレクター。主な編・著作に「外国映画ビジネスが面白い」「映画プロデューサー求む」「映画プロデューサーの基礎知識 映画ビジネスの入り口から出口まで」など。 |
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現在の、外国映画を上回る日本映画の活況を支えているのは、新しいプロデューサーたちによる、従来の考えに捉われない斬新な企画の発想と製作体制にある。「荒神」「下妻物語」「嫌われ松子の一生」といった作品で、近年日本映画界に新風を吹き込んだ石田雄治氏が、企画の立案と資金調達のプレゼンテーションに必要な情報やその手法について、また監督、キャストの起用法について、自作を例に語る。 |
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| 講師:石田雄治 (株式会社デスペラード 代表取締役副社長) | |
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1961年生まれ。大学卒業後、海BS・ソニーグループ入社。その後、潟Mャガ・コミュニケーションズ、潟|ニーキャニオンを経て、 洋画の買付け・配給・ビデオ制作、音楽の宣伝・制作・映像製作からTVドラマ制作を経験。 初の映画製作作品はCHAGE&ASKAのコンサート・ムービー「GUYS」。 洋画では「CUBE」「グリーンマイル」等を担当。その後、潟Aミューズに移籍して、 映像制作部立ち上げに参加、本格的にTV・映画の企画制作に携る。 2006年8月、映像製作・配給会社デスペラードを設立し、代表取締役副社長に就任。 主なプロデュース作に「2LDK」(02年/堤幸彦監督)「下妻物語」(04年/中島哲也監督) 「嫌われ松子の一生」(06年/中島哲也監督)など。 |
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映画が完成しても、劇場が決まらない公開待機作が多数あると言われている。 公開劇場の決定(=劇場ブッキング)は映画の運命を左右する重要なポイントだが、 映画配給の流れの中で、どのようなタイミング、条件で決定されるのか。 公開初日の決定、劇場と配給会社の契約・歩率について、 公開規模・劇場によって要求される宣伝費など、なかなか知ることのできない劇場ブッキングの流れを、 分かりやすく解説する。 |
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| 講師:荻野和仁 (角川映画株式会社 取締役 映画営業部長) | |
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1950年生まれ。大学卒業後、映画の宣伝会社を経て日本ヘラルド映画鰍ノ入社。 宣伝プロデューサーとして、「男たちの挽歌」「海と毒薬」「ハンバーガー・ヒル」などを手がける。 その後劇場営業に移り、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」「オータム・イン・ニューヨーク」 「13デイズ」「リトル・ダンサー」「ロード・オブ・ザ・リング」などを担う。 2006年より角川映画鰍フ配給部門を担当。主な作品に「寝ずの番」(06年/マキノ雅彦監督) 「グエムル」(06年/ポン・ジュノ監督)「時をかける少女」(06年/細田守監督)などがある。 |
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映画の収入全体のなかで、2次使用ビジネス=ビデオ・ DVDの販売およびレンタルが占める割合はどのくらいか。 興行収入から販売予測を推定する一定のパターンはあるのか。セル、 レンタルでの販売価格から発売元が得られる掛け率、作品のジャンルと販売本数について、 劇場公開時の2次使用の宣伝費など、 映画ビジネスにおいて重要な位置を占める2次使用ビジネスの構造について、 プロデューサーとして把握しておかなければならないポイントを明解に説明する。 |
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| 講師:大橋淳
(アスミック・エース エンタテインメント株式会社 コンテンツ事業グループ パブリッシングチーム 兼 インターナショナル・マーケティングチーム GM) |
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1968年生まれ。91年、(株)フランス映画社入社。経理、印税報告、海外渉外、営業管理、 2次利用版権販売を担当。99年、アスミック・エース エンタテインメント(株)入社。 国際業務等を担当後、2000年よりセルDVD発売販売部門を立ち上げ、 「ニュー・シネマ・パラダイス」「戦国自衛隊」「ピンポン」等をリリース。 並行して海外渉外も担当し、「リング」のリメイク権販売交渉・契約業務を行う。 04年4月から07年2月まで(株)角川エンタテインメントへ兼務出向。 販社機構を立ち上げ、「シュレック2」「ターミナル」他、 ドリームワークス提供作品を中心に営業・マーケティングを担当。以後、現職にてビデオグラム発売、 テレビアニメ製作、国際業務の各部門を統括。 |
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2006年に公開された日本映画は417本にのぼり、邦画の製作本数は増加の一途をたどっている。そのなかで勝ち残る企画とはどのようなものか。「パッチギ!」「フラガール」と、製作作品の評価が高く、2年連続でキネマ旬報ベスト・ワンを獲得、さらに商業的にも大きな成功を残し、インディペンデント製作の可能性を示したシネカノン代表・李鳳宇氏が解説する企画立案のポイント。また、シネカノン・ソウルを基点に韓国で展開するこれからの日本映画市場を予測する。 |
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| 講師:李鳳宇 (有限会社シネカノン 代表取締役) | |
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1960年生まれ。朝鮮大学外国語学部卒業後、パリに留学。86年よりトクマ・ジャパンにて委託プロデューサーを手がけた後、89年シネカノンを設立し、「ブラス!」(96年/マーク・ハーマン監督)「シュリ」(99年/カン・ジェギュ監督)といった話題作を次々と配給。初プロデュース作品「月はどっちに出ている」(99年/崔洋一監督)以降は、阪本順治、井筒和幸らの映画製作・配給なども手がける。また95年の『シネ・アミューズ イースト/ウエスト』のオープンを機に劇場経営をスタートさせ、『シネカノン有楽町』『渋谷シネ・ラ・セット』『シネカノン神戸』『アミューズCQN』『CQNミョンドン』と現在6館14スクリーンを運営。 |
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日本映画の配給宣伝は「企画の発表」からはじまる。 その後、原作、監督、キャスト、音楽などを中心にプロモーションを組み立て、 新聞、雑誌、テレビ、インターネットなどの媒体やイベントで情報の露出を立体的に展開。 映画の内容、魅力を訴求していく。近年、「メゾン・ド・ヒミコ」「ハチミツとクローバー」 「木更津キャッツアイ」「さくらん」など、 企画と宣伝の絶妙なコラボレーションでヒットを飛ばすアスミック・エースの宣伝の現場を、 臨場感をもって伝える。 |
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| 講師:谷島正之 (アスミック・エース エンタテインメント株式会社 映画製作グループ 製作アソシエートチーム GM) | |
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1967年生まれ。90年に前身のヘラルド・エース鰍ノ入社後、宣伝部に所属。92年、 ドキュメンタリー映画「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」を手掛けて以来、宣伝プロデューサーとして、 「みんな〜やってるか!」「カルネ」「海の上のピアニスト」「ザ・リング」「約三十の嘘」「ソウ」等、 ジャンルを問わず洋邦含め約30本を手掛ける。その後、企画から参加した「大停電の夜に」(2005年/源孝志監督)でアソシエート・ プロデューサーを担当。06年、製作部に異動し、製作アソシエートチームの統括として、社内外の製作作品の企画に携わる。 最近では「さくらん」(07年/蜷川実花監督)で、製作から宣伝までを一気通関でプロデュースした。 |
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「殺し屋1」「8月のクリスマス」「キサラギ」といったユニークな作品をプロデュースする一方、 2Dと3Dを融合させた映画「アップルシード」でアメリカ市場に進出。 そしてジョン・ウー監督をプロデュースに迎えた新作映画「EX MACHINA(エクスマキナ)」では、 映画「アップルシード」の技術をさらに進化させ、アメリカ市場のみならず全世界に向けて本格的に飛躍しようとしている。 日本のコンテンツが海外で受け入れられるためのクオリティと資金調達から回収までのビジネス・スキームについて、 「EX MACHINA」を例に語る。 |
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| 講師:三宅澄二 (ミコット・エンド・バサラ株式会社 代表取締役社長) | |
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1960年生まれ。立教大学 経済学部 経営学科卒業後、東映ビデオ鰍ノ入社。 オリジナルビデオレーベル“Vシネマ”の宣伝、マーケティングに携わり、 「カルロス」(90年/きうちかずひろ監督)「裏切りの明日」(90年/工藤栄一監督)他を担当。 2001年、オメガ・ミコット梶i現ミコット・エンド・バサラ梶j代表取締役に就任。 劇場映画を中心に多岐にわたる映像コンテンツの製作・マネージメントを手がける。 現在ジョン・ウー監督と共同プロデュースで制作のフル3DCGアニメ 「EX MACHINA」が、配給・東映で07年秋に全国公開が決定している。 |
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かつては口約束で済まされることも多かった映画ビジネスの契約だが、 現在では契約条件を明記した契約書の締結が欠かせない。さらに公開形態が劇場以外にもDVD、 放送、インターネットと広がり、さらには海外へと国境も越えるようになった現在、 コンテンツを専門とする弁護士(エンターテイメント・ロウヤー)の役割はますます重要なものとなってきている。 本講座では、映画クリエイターにとっての著作権、侵害に対する対処、国際間の権利処理、 また出資者とクリエイター間の契約書のあり方について、わかり易く解説する。 |
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| 講師:升本喜郎 (TMI総合法律事務所 弁護士) | |
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1962年生まれ。87年東京大学経済学部卒業後、映像制作会社勤務を経て、93年弁護士登録。 2000年UCLAスクール・オブ・ロー(LL.M.)卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメント・インク(NY)勤務。 東京大学運動会スポーツマネジメントスクール講師、中央大学法科大学院兼任講師、映画専門大学院大学教授。 著書に「著作権の法律相談」(02年/青林書院/共著)、「あなたがアーティストとして成功しようとするなら」 (02年/ソニー・マガジンズ/訳)、「映画・ゲームビジネスの著作権」(07年/著作権情報センター/共著)他多数。 |
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話題を呼んだジャパニーズ・ホラー作品「感染」「予言」「輪廻」をはじめ、 外国作品では「The Hottest State」(07年全米公開/イーサン・ホーク監督) 「A Thousand Years of Good Prayers」(製作中/ウェイン・ワン監督)などの企画、投資、海外展開の実績から、 これからの海外における映画ビジネスについて解説する。 また、07年香港フィルマートでの黒沢清監督作品の資金調達についての実例を報告する。 |
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| 講師:小谷靖 (株式会社Entertainment Farm 代表取締役) | |
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1966年生まれ。89年 日本長期信用銀行(現、新生銀行)に入行し、 主にコーポレートファイナンス業務を担当。退職後、外資系インベストメントバンク勤務を経て、 2000年潟Wャパン・デジタル・コンテンツに入社。社長室長として、 財務企画・IR・コンテンツ投資・企業アライアンス・新規事業企画などを担当。 02年に泣Aイピーパートナーを設立し、独立。同年11月に前身である畿ntertainment FARMを設立、 代表取締役就任。代表作品に「叫」(07年/黒沢清監督)「The Namesake」(07年全米公開/ミラ・ナイール監督)他。 |
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現在、日本映画は少しずつだが確実に海外で受け入れられるようになった。 “韓流”に沸いた日本だが、実はここ3年、韓国で日本映画を観た韓国人は300万人を越え、 2006年は日本で韓国映画を見た日本人よりも多かった。「ニュー・シネマ・フロム・ジャパン」という活動を世界の映画祭で展開し、 日本映画の海外普及に力を注いできた経験から、なかなか表には出てこない日本映画の海外での輸出、 販売の現状について、様々なデータをもとに解説し、今後の世界展開を予測する。 |
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| 講師:西村隆 (財団法人日本映像国際振興協会(ユニジャパン) 事務局次長) | |
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1950年生まれ。学生時代から映画製作・上映活動に関わり、82年ぴあフィルムフェスティバル・プロデューサーに就任。 91年ぴあ退社後、インディペンデント・プロデューサーとして映画製作を開始し、「三月のライオン」(92年/矢崎仁司監督) 「冬の河童」(95年/風間志織監督)「20世紀ノスタルジア」(97年/原将人監督)他、海外との共同製作作品を製作。 97年、日本映画の海外広報を目的とするNPO「ニューシネマ・フロム・ジャパン」設立。 2000年より東京国際映画祭「フィルム・クリエイターズ・フォーラム」プロデューサー。 03年、財団法人日本映画海外普及協会、事務局次長に就任し、04年より現職、現在に至る。 |
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