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  〜クラシック映画編〜  
  NO.2
油田 哲
東宝株式会社 映像事業部
 
 
1.クラシック映画の魅力について
 
 

日本のクラシック映画が持つ魅力とは、「娯楽の王様」ともてはやされた時代に生まれたからこその力強さといったものでしょうか。日本の映画興行界において、観客動員のピークは昭和33年に記録した11億人余りで、近年のおよそ7倍にあたります。邦画と洋画の割合は75:25と日本映画が断然。それだけに映画館に足を運んでくれたお客様をなんとかして楽しませようという作り手の思いが、バイタリティ溢れる大きなパワーとなって、様々な形で作品に投影されていたからだと思います。そしてそれはまた、昭和という時代に生きた日本人そのものの魅力にも通じます。映画の魅力は古今変わらず、描かれる「人間」にありますから。

 
 
2.あなたが推薦するクラシック映画ベスト5とコメント
 
 
1、人情紙風船
(昭和12年)監督:山中貞雄/東宝/4725円
夭逝の天才・山中貞雄監督の遺作にして、日本映画史上に深く刻まれる傑作。戦争へとひた走る当時の国情を反映した厭世ムードが全編を包む。
オススメ作品
2、また逢う日まで
(昭和25年)監督:今井正/東宝/4725円
キネマ旬報誌でベストワンを5度も獲得している巨匠・今井正監督の代表作。日本人の心に未だ残る戦争の傷跡を、若い恋人たちの悲劇を通して描いている。
オススメ作品
3、浮雲
(昭和30年)監督:成瀬巳喜男/東宝/4725円
『オレにできないシャシンは溝口(健二)の「祇園の姉妹」と成瀬の「浮雲」だ』と小津安二郎に言わしめた成瀬巳喜男監督の集大成。高峰秀子と森雅之の名演が光る。
オススメ作品
4、無法松の一生
(昭和33年)監督:稲垣浩/東宝/4725円
当時の検閲でカットされた戦前の名作を、同じ稲垣浩監督がカラー・ワイドスクリーン版としてリメイク。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた。
オススメ作品
5、天国と地獄
(昭和38年)監督:黒澤明/東宝/6300円
実際に特急電車を走らせての身代金受け渡しシーンなど、全編息詰まるスリルとサスペンスで描かれた「世界のクロサワ」超一級のエンターテインメント。
オススメ作品
 
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