『知識を持つことで、映画にはさらに深い楽しみがある』
現在、BS2やハイビジョンで放送する映画の予告編を兼ねて、映画を題材にしたクイズ番組(『映画ほど!ステキなものはない』BS2・日曜夜9時放送)の制作を担当しており、日々問題を作るのに四苦八苦しているところです。一緒に働いている若いスタッフの面々の映画偏差値はかなり高いのですが、さすがに古い名作となると初見のものも多いらしく、毎回、事前鑑賞後には彼らの新鮮な驚きや、意見が聞けて興味深いものがあります。
これまで、「第三の男」「自転車泥棒」「鳥」「ゴジラ」「太陽がいっぱい」など新旧の名作150本から、300題のクイズを放送してきましたが、実際にはその10倍、3000題の問題を作って、激論の末、よりTV的な問題を厳選して採用しているのです。例えば、「マスク」のジム・キャリーが演技の参考にした動物とは? という問題では、爬虫類研究所の高田栄一所長に解説していただいたのですが、“イグアナ”の動きを徹底的に研究した見事なジムのなりきりぶりには先生も感心することしきりでした。毎回お招きしている解説者の中には、“マカロニ・ウェスタン”を熱く語ったみうらじゅん氏や、“恐竜映画”の明川哲也氏など映画の達人が多く、その知識の深さには脱帽しました。
この番組や、山本晋也監督と二人で「男はつらいよ」の映画終了後に感想やこぼれ話などを語り合う「寅さんレビュー」などを担当してみてわかることは、ほんのちょっとの知識を持つだけで、映画の面白さ楽しさが倍増し、映画をより深く楽しめるということです。
映画番組の制作者として“映画検定”に期待するのは、映画の魅力を語ることのできる人材の輩出です。きっと広い日本には隠れた逸材がいるに違いありません。そんな人がいたら是非、ご一緒に仕事をしたいものです。例えば、今年はルキノ・ヴイスコンティ生誕100年です。あなたなら、どんな記念特集番組を作りますか? |