昔は、映画業界に入りたがる若い人たちというのは、やたら映画ばかり見ているのばかりだった。そういうの入れると、映画ばかり見て、ロクに仕事しないからというので、映画好きは採用したがらなかった。酒が好きになったら酒屋をやれというのと同じだ。近ごろ映画の仕事したいとやって来るのは、映画のこと知らな過ぎ。映画の仕事したいんですと言うから、小津や溝口は見たのかと訊くと、誰ですかっていうんだから。本当の話だよ。やっぱり、映画を少しは好きの方がいいに決まっているわけ。それにバランスがとれていればいい。まあ、検定試験がどういうものだかわからないけど、採用するときの、ひとつの目安になるから、いいんじゃないかな。最低クラスくらい受かってるとかね。 |