キネマ旬報映画総合研究所
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映画興行対談
映画興行対談
第7回「2005年の日本映画を振り返る」
大高:  話は戻りますが、去年はさきほど言ったような横並びで、平均以上のヒット作品が数多く生まれたと言いましたが、2006年もそうなるかというと、これは分かりません。何の保証もありませんからね。「シリーズの2」作品が出てくるということは言えると思いますが。「NANA」も2は決定してますし。「ALWAYS 三丁目の夕日」は「ロード・オブ・ザ・リング」みたいに、連作にしてほしいですね。
掛尾:  僕が思うのは、洋画だけれど「スターウォーズ エピソード3」も新鮮さは感じられず、「ハリーポッター」もだいぶ飽きてきた。かつては150億とか160億クラスの映画が出ていたんだけど、最近はめっきりない。映画はコンテンツが弱くなったのか観客が変化しているのか。
大高:  ただ、以前は「スーパーヒットの一本かぶり現象」と、それこそ批判的に論じられていて、その超ヒット作品にしかお客さんが来ないという言い方をされていた。逆に今回、正常に戻ったというふうにも言えるのでは。
掛尾:  いや、それはそうなんですが、前年対比が5%くらい増えてヒットがバラけるならいいと思うんですが……。
大高:  マイナスになってバラけたと。
掛尾:  特に洋画の低落ですね。前年対比88%。
大高:  邦洋の対比はどうですか。
掛尾:  2004年は37対63で、今年は41対59ですね。
大高:  単館についてはどうでしょうか。昔と比べて、ロングランの作品が少なくなってきていますよね。というのも、口コミでは観客が動かなくなっている気がしますね。ネットを見て、映画を観るか観ないか判断する人が多くなって、その人たちは口コミでは動かなくなってきているのでしょうね。
掛尾:  今渋谷で劇場が続々オープンしていますが、オープニングが邦画というのが多いですね。単館マーケットに随分と邦画が入り込んできているという印象です。
大高:  ミニシアターは、邦洋問わず非常に厳しい時代になってきています。洋画の内訳も、アメリカ映画のシェアが減り、韓国映画のシェアが上がっている。この変化は大きいと思います。ただ、韓国映画だけでは、アメリカ映画の補てんはできません。これがまた、大きな問題だと思います。これは、単館系だけの問題ではありませんが。2005年の邦画作品は、356本も公開されているそうですが、明らかにこれは、インディペンデント系の作品が増えているからです。しかしそこから、ヒットを出していくというのは、生半可なことではないでしょうね。
第8回「かもめ食堂」
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