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| 掛尾: |
今この難しい企画を実現させて、なおかつヒットさせているというのは、アスミック・エースの今の力であり、東宝がヒットを連発している一方、アスミック・エースという会社が日本映画に与えている役割は大きいと思います。
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| 大高: |
その通り。
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| 掛尾: |
アスミック・エースが辿ってきたことでいうと、原会長という人の存在が大きかったと思います。「乱」「瀬戸内少年野球団」「戦場のメリークリスマス」「雨あがる」という実績のもとに、「ピンポン」「木更津キャッツアイ」が成功して、若いプロデューサーたちが自信をつけて、色んな映画を作っている。アスミックの映画作りというのは、服作りに例えるとデザインにあった生地を選んできて、その生地を皆で手縫いのように丁寧に作って、見えない裏地までキチンと縫って仕立て上げて、それを今度は宣伝部と営業部が売るということを非常に一体化してやってきたと思います。生地自体は豪華(大作)ではないけれど、安物でもない。その素材で素晴らしいモノに仕立て上げる。これは多分「電車男」を作ることよりはるかに大変でしょう。今後このやり方で続けるのは大変かもしれないと思いますが、アスミックの手法は、作家とビジネスというバランスの中で製作をすべきだという点において非常に重要だと思います。
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| 大高: |
アスミック・エースという会社の企画、製作、マーケティング、劇場展開は、他の会社では真似ができないわけです。シネマライズで「真夜中の弥次さん喜多さん」から連続的にブッキングできるあたりなど。オダギリ、柴咲を共演させたことだって、並みの製作会社ではできない。興行的に大きなポテンシャルをもっている二人のコンビネーションは、単館だけでなくメジャーも含めてトップクラス。「オダギリジョー、仲間由記恵」よりもポテンシャルは上ではないでしょうか。
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| 掛尾: |
安い布地を買ってきて大量生産で作るのではなく、プロデューサーチームが、1本1本こだわって心を注いで作っていることが映画にも出ていますよね。だから、アスミック型の映画はせいぜい年に4本くらいしか作れないですよね。
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| 大高: |
いつも思うのは、エンドクレジットに営業や宣伝の社員の名前を出しているのは立派ですよ。宣伝は他社でもでてくるけれど、劇場営業まで出てくるのはアスミック・エースならでは。
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| 掛尾: |
アスミックは、今中堅のプロデューサーが数名いるけれど、僕としてはできることならもっとプロデューサーを育成して、アスミックという環境の中でなら、良い作品を撮れる監督が才能を発揮しやすいという場を作れるようになっていけばいいと思います。安直にシステマティックに作ったりせずに、一本一本の企画の練り上げから丁寧に一丸となって製作しているわけだから、もの凄い力仕事だとは思いますが、プロデューサーが増える事によって、良質でヒットを狙える作品を年に四本といわずに、六本から七本くらいまで作ってほしいですね。
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| 大高: |
映画の価値というものを考えた時、アスミック・エースという会社は、ここ1、2年でのみ勝負するものではなく、10年、20年後に価値を残して、それが結果的に収益を押し上げていく作品を視野に入れていますね。会社がそこまであるかどうかは別にしてね。今語っているのはここ数ヶ月の興行の判断ですが、息の長い価値の映画も数多く存在するわけですから、それに向けてのトライをこれからも行っていって欲しいと思います。
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第5回「ALWAYS 三丁目の夕日」と「カーテンコール」 |
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